花粉症予防には早めの対策を

花粉症を予防するには早めの対策を

花粉症の季節がやってくると、毎日がつらくて仕方がない、という方は多いですよね。

毎年決まって花粉症の症状に悩まされる方はもちろん、アレルギー体質の方、それに昨年までまったく症状がなかったのに、突然発症する方も。

花粉症は今や３人に１人がかかっている、国民病と言われています。

一度発症してしまうと完治が難しいと言われている花粉症。

花粉症の予防は、花粉が飛び始めてから、症状が出始めてからではもう遅いのです。

花粉情報にはいつも注意して、早め早めの花粉症予防対策で、つらい花粉症の季節を少しでも楽に乗り切る工夫をしましょう。

花粉症は一度かかってしまうと、毎年症状が繰り返し現れる、本当にやっかいな病気です。せっかくの心浮き立つ春の季節が、花粉症のために台無しにされるのは、もううんざりですね。

花粉症予防の点から考えると、現在、花粉症治療の主流となっている抗ヒスタミン薬の服用も、花粉が飛び始める２～３週間前から始めることが大切です。薬の効果が現れるまでに、そのくらいの時間が必要とされるからです。

まだ鼻の花粉症によるアレルギー炎症がすすんでいない状態で初期治療をしておけば、もし花粉症の症状が出始めても、重症にならずにすみます。

また、最近花粉症の鼻づまりの症状を解消するとして注目されている花粉症レーザー治療ですが、やはり花粉症が出始める１か月以上前には治療を終えていなければなりません。

花粉症をすでに発症してしまい、苦しい思いをされた方は、翌年からの花粉症を予防、軽減するための対策を、春になる前から考えることが重要ですね。

花粉症を予防するための一番大切な対策は、花粉を避けることと、除去することです。

花粉が飛散する時期には、出来るだけ不要な外出は控えるようにすることが基本ですが、外出する際には花粉症予防のためのマスクやメガネを着用するなど、できるだけ花粉に接触しない工夫をすることが大切です。

鼻に入る花粉の９５％以上をカットすることができる、性能のよい花粉症対策のためのマスクなどが市販されていますので、積極的に利用すると良いですね。

また、帽子やスカーフ、コートなどを身につけて肌の露出をさけます。花粉が付着しにくくはらい落しやすい、表面がツルツルした素材の物を選ぶようにしましょう。

花粉症の原因である花粉を屋内に持ち込まないよう、建物に入る前に全身をはたいて花粉を落とす、洗濯者は外に干さない、などの事にも気を配って下さい。

最近では花粉症予防のため、花粉対策が施されたフィルターが装備された車も多くなっているようですが、車に乗る時は、花粉の侵入を防ぐために通風口は閉じることをお忘れなく。

花粉が飛び始めたら、室内の掃除は、窓際を特に念入りに。花粉の付着しやすいカーテンやカーペット、畳、寝具などはこまめに掃除するように心がけましょう。

また、花粉が舞いあがってしまわないように、床を一度拭いてから掃除機をかけるようにすると良いでしょう。

花粉症を予防し、花粉症が発症してからでも花粉症の症状を和らげるために、食生活に工夫をしたり、サプリメントを取り入れたりする人が増えてきました。

花粉症予防に効果があるとされ、最近取り入れる人が増えているのが乳酸菌や甜茶です。アレルギーの発症には、腸内細菌が関わっているとの報告も増えています。

乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスが、花粉症の予防や症状の緩和に効き目があるというのは、定説になりつつあります。腸内の免疫細胞のバランスを整えることで、花粉症の不快な症状を抑えてくれると言われています。

中でも注目したいのが、「L-92株」という乳酸菌で、すでに人工実験で乳酸菌「L-92株」を摂取することにより、花粉症患者の眼のかゆみや鼻の症状が軽くなったという結果が出て話題になりました。

毎日ヨーグルトや乳酸菌飲料を取るようにする人も増えているそうですし、ヨーグルトなどが苦手という人には、「キリン」の『ノアレ』のような、タブレットタイプの乳酸菌食品もあります。

また、甜茶には、花粉症を予防する効果があるとされるポリフェノールが含まれていて、こちらも花粉症予防や症状を軽くするのに役立っているという人が多いです。

花粉症予防のためのサプリメントにも、いろいろな種類のものがありますが、基本的にはポリフェノールが含有されていることが特徴になっているようです。

花粉症を予防するためには、バランスのとれた食生活と、たっぷりの睡眠、ストレスを抱えすぎないことなど、生活習慣を見直し、本来身体が持っている免疫力を高めていくことが大切ですね。